今回は水平ラインの引き方・トレードの仕方について解説していきますね。
水平ラインを使ったことがあるけど、全然機能しなかったって方もいるでしょう。
この記事を見て、少しでもそういった方の問題を解消出来るよう努めますので、よろしくお願いします!
頑張るよー!
水平ラインとは
水平ラインは横軸(価格)に平行に引く線のことです。
時間軸に関係なく、価格のみをフォーカスしたラインになります。
なので、時間が経過した後でも何度も機能することもあり、そのポイントを意識してトレードをする方もたくさんいます。
トレードをする方がたくさんいるということで、より大衆の総意を得られることが可能なツールとなります。
なぜ、たくさんの人が使うと勝ちやすいかですが、こちらの記事でも紹介していますので、見てみてください。
ちなみに水平ラインの呼び方ですが、現在の価格よりも高い所にあるラインをレジスタンスラインと言います。
低い所にある場合はサポートラインになります。
これはあくまで、現在の価格に対しての呼び名となります。
価格が高くなっていき、レジスタンスラインよりも上に価格が言った場合、レジスタンスラインはサポートラインに名称が変わりますよ。
水平ラインの基本の引き方
基本的に水平ラインは高安値に引いていきますが、より明確に決めるために、ダウ理論のトレンド定義を使うと良いです。
ダウ理論については簡単に説明しますね。
ダウ理論には6つの法則があり、ここではそのトレンドの定義を使います。
この理論は高安値切り上げなら、上昇トレンド、切り下げなら下降トレンド。
それらのトレンドが明確に切り替わらなければトレンドが続くということです。
上図のように上昇トレンドの場合、直近の高値を更新して確定した高値とブレイクポイントにサポートラインを引く事が出来ます。
下降トレンドの場合は、反対に、直近の安値を更新し、確定した安値とブレイクポイントにレジスタンスラインを引けます。
このようなポイント…高安値の所に水平ラインを引く事で、大衆が意識しているポイントを視覚で判断することが可能です。
水平ラインの使い方②
上記の水平ラインの解説は一般論の説明になります。
もう少し詳細に解説していきますね。
➀の水平ラインを見ます。
矢印⇒の時点では高値になるので、レジスタンスラインとなっています。
その後、レジスタンスラインの➀を上にブレイクしてきましたね。
レジスタンスラインは上にある時に使う言葉なので、ブレイク後は価格よりも下にあるのでサポートラインに変わります。
矢印⇒がサポートラインに切り替わった➀の水平ラインに反発し、さらに上昇していきましたね。
このように、一度機能した水平ラインは後々の相場でも機能する事が度々あります。
例②
➀の矢印⇒の時はレジスタンスラインです。
その後、上にブレイクし、矢印⇒の時はサポートラインに切り替わり、そのまま上昇していきましたね。
このチャートのポイントとして。
矢印⇒で3回も機能しているので、この水平ラインは大衆に強く意識されているということになります。
このように大衆に意識されている場所に水平ラインを引く事が重要になってきますので、実際に引く時はよく見て、引くようにしてください。
ちなみに、②の水平ラインの矢印⇒も3回反発しているので、こちらも、大衆に意識されているということが分かります。
その後、②のラインを上抜けし、そのまま上昇していきました。
同ラインに数回当たってから逆行があると、相場は力を溜めているという事になります。
力が溜まった状態で、水平ラインを抜けると、そのまま力を解放するかのごとく、トレンドになりやすいので、そういった手法でトレードするのもアリですよ!
前回説明した移動平均線の手法と合わせて活用してください。
水平ラインを引く時の注意点
水平ラインを引く時の注意点ですが、【いかに大衆が意識しているポイントを把握出来るか】になります。
独りよがりにラインを引いても機能しないので、ラインを引く際はこのポイントを意識して引いていきましょう。
大衆が意識しているラインの把握するポイントその①ですが、目立った高安値に引くことです。
3本の水平ラインとそのラインを引いたポイントを矢印⇒で表示しています。
➀はこの画像ですと、下がっていないので、機能するか分からない水平ラインになります。
②はしばらくの間は機能していましたが、水平ラインを下にブレイクした後、反発しましたが、次の時は反応しなくなりましたね。(➀矢印⇒の後)
つまりこのポイントは下抜けするまでは大衆に意識されていましたが、反発後には意識されなくなったと判断出来ます。
なので、②は大衆が使っていない水平ラインとなりますので、機能していないなと判断出来ます。
③は➀の矢印⇒の後の上昇で、機能しているのが分かりますね。
その後に上昇し→反発下げとなっていますが、機能していません。
なので、③の水平ラインは次のポイントでも機能しない可能性があります。
どちらかというとその後の高値ポイントに水平ラインを引く事が出来るので、次はそこが大衆に意識されやすいポイントとなります。
今回、機能しなくなった②・③の水平ラインですが、今回は意識されませんでしたが、次は意識する可能性も0ではありません。
ですが、それ以上に目立つポイントがある場合は一旦水平ラインを削除するのも良いですよ。
あまり、たくさん水平ラインを引きすぎると、どの水平ラインが重要なのか分からなくなるので、自分が分かる範囲の数にしておくのが大事です。
今回の場合、私ですと、②のラインはまだ使われる可能性があるので、残しておきます。
ですが、③のラインは今回引いていませんが、さらに高値に水平ラインが引けるのでそちらを引き、③のラインを消します。
チャートが進むとこのように取捨選択をしていくことになりますので、慣れていくのが一番の近道ですよ。
機能する水平ラインの引き方
水平ラインの引き方の説明はしてきましたが、実際に機能するかどうかは使ってみないと分かりません。
【機能する!】って思いトレードしても、機能せず損失に…ってなることもしばしばです。
そのパターンでの損失がよくあるなぁ…
どうしたらいいの?
ということで、次は機能しやすい水平ラインの引き方を解説していきますね。
マルチ・タイム・フレーム(MTF)を使う
マルチ・タイム・フレーム(MTF)とは自分が使っている時間軸よりも長期の時間軸を使ってトレードを行う事です。
この利点として、短期足よりも長期足の方が、トレードしている人口は多いことです。
- 長期足でトレードしている人は短期足の情報も取り入れてトレードしている為。
※短期足の人は長期の情報を見ていない為
トレード人口が多くなるという事は、大衆がより意識しているということになる。
だから、水平ラインを引く場合も機能しやすい水平ラインを引く事が出来るということ。
分かりやすい例として、【ニュースで円安が〇年ぶりに更新された!】という内容を聞いたことがありませんか?
あれは週足クラスの水平ラインをブレイクしたときに出る情報になります。
ニュースで報道される=それだけ色々な人(大衆)が意識していることになるので、長期足の方が大衆に見られてるということになりますね。
なので、ラインを引く時の優先度は以下のようになります。
月足>週足>日足>4時間足
私の場合は4時間足でのトレードになるので、このようになります。
自分の使用する足によって変わる可能性はあるのですが(1分足だと月足の有効性が低くなるため)このように、MTFを活用して水平ラインを引いてくださいね。
MTFを活用して水平ラインを引く時のオススメ方法
最後になりますが、MTFを活用して水平ラインを引く場合、重要度が上記のCHECK項目のようになります。
なので、4時間足の水平ラインよりも月足の水平ラインの方が重要になるということです。
チャートを見ている時に、水平ラインの重要度が視認出来るように一工夫加えておくと、トレードする時に楽になりますよ!
その、【楽】にする方法とは、色を変えることで、各時間足の水平ラインを判別することです。
上画像は実際に私が引いた水平ラインになります。
月足が紫色、週足が赤色、日足がオレンジ色、4時間足が黄緑色というように、色分けをしています。
どの足にどの色を使うかは自由なので、自分の好みで色分けをしてください。
濃い色ほど重要な水平ラインになるようにするのもアリだね。
まとめ
- 水平ラインを使う人はたくさんいる
- 水平ラインを使ってトレードする事も出来る
- 水平ラインを使う場合は機能する使い方をする(MTFを活用する)
- MTFを活用して水平ラインを引く場合は色分けする
今回は水平ラインの引き方を紹介してきました。
トレードをする時は水平ラインを使用することで、損失のトレードが減らせることも出来ます。
今回は基本編だったので、応用編もまた解説したいです。
なお、水平ラインを使用してトレードする時もリスクオフの為、損切ポイントを利用してトレードしたほうがいいですよ!
損切の必要性はこちらで紹介していますので、ぜひ見てくださいね!
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