移動平均線の使い方を徹底解説!一番使われているインジケーターはやっぱり強かった

基礎編

トレードする時のインジケーターは何を使っていますか?

ボリンジャーバンド、一目均衡表、MACD、RSIなどなど様々なものがあります。

どれを使っても利益を出す可能性がありますが、逆に多すぎて、どれを使えばいいか分からなくなりますよね。

色々使いすぎた結果、どれを信用してトレードしていいか分からなくなることも…。

まかなあ
まかなあ

はい…、昔の私です

なので、今回は数あるインジケーターの1つ、移動平均線(Moving Average)について解説していきます。

仕組み・設定方法・おすすめの値も解説していきますので、これからのトレードの役に立ててください!

移動平均線の仕組み

移動平均線は過去の値を平均した物を線状にして視覚的にわかりやすくしているインジケーターとなります。

過去の値とは、終値や始値など、好きなもので設定することが可能です。

画像のように、表示するポイントの手前20本の平均値の位置に移動平均線が表示されます。(20本の平均値に設定している場合)

次の足では1本手前の移動平均線より、ローソク足が1本ずれた平均値を表示します。

過去の値が変化することで、線の方向が変わり、上向き・下向き・横向きになります。

上向きの場合、今後の値動きが上昇方向に動きやすく、下向きなら逆方向に。

横向きなら動いていく方向が決まっていない状態ということです。

移動平均線の種類

上の画像で紹介した内容は移動平均線の中の1つになります。

他にも種類があるので解説しますね。

単純移動平均線(SMA)

上記の画像で紹介した平均線になります。

終値(始値などに変更も可能)の平均値を取ってそれを表記した線になります。

移動平均線の中でも一番使われている物です。

加重移動平均線(WMA)

直近の価格の重要度をより重視し平均にした線になります。

SMAに比べ、ローソク足に近くなり、ローソク足への追従性が増します。

指数平滑移動平均線(EMA)

WMAよりも更にローソク足への追従性が増します。

トレンド転換への判断がより早く出来ますが、その為、ダマシにも合う可能性が高くなります。

色々な種類があるんだね!

簡単になりますが、各々の説明は以上になります。

説明はしましたが、個人的な意見になりますが、それぞれの計算方法なんて、正直覚えなくてもいいですよ。

私は専門知識なんてそこまでいらないと思っています。

大事なのは、如何に使いこなすか、つまり理屈ではなく使い方が必要ということです。

なので、最低限の理屈…自分が使う物の理屈だけ知っていればいいんですよ。

ほら、会社とかでも上司が偉そうに講釈たれるのを嫌いに思うのと一緒な発想ですよ(笑)

口動かす前に、手動かせって話ですね。

なので、私はSMAを使っているから他の移動平均線は大体の理屈しか知りません、ということで詳しい内容は載せませんでした。

もし、他の平均線を知りたい場合はググればそこら中で説明していますので、そちらを調べてください。

文で説明しただけでは伝わりにくいとおもいますので、実際のチャートでそれぞれの平均線のパターンを紹介します。

SMA

WMA

EMA

SMAに比べ、WMAとEMAはレンジを下抜けしたときの傾きが強いですね。

WMAとEMAの違いは使っていない人からすると、違いが分かりませんね。

ですが、どの移動平均線も良さがあると思いますので、自分に合ったものを使うと良いですよ。

簡単ですが、移動平均線の種類の説明となります。

移動平均線の種類、データを取るタイミング(終値等)と組み合わせると何通りもあります。

どのパターンが一番良いのかをここで言うのは一概に決められないので言えません。

どれも良い所・悪い所がありますからね。

ですが、その中で私がSMAを選んだ理由を次は解説していきますね。

単純移動平均線が良い理由

私が使っている一番の理由は大衆が使用しているからです。

これってすごく大事なことなんで、覚えておいてください。

FXの世界では大衆の意見と合わせた方が勝てます。

なので、世界で一番使われているインジケーターの移動平均線、そして一番使われているSMAを使っているという事です。

そうすることで、勝率が他のインジケーターを使うよりも勝率が上がるということです。(使い方を少しだけ知っているくらいの状態の場合)

大衆心理というやつです。

仮に相場のパターンが上昇の場合であっても、大衆が売りだと判断すれば、相場は下がっていきます。

なので、一番使われているインジケーターを使えば、勝てる確率が上がるということです。

赤信号、みんなで渡れば怖くないって感じだね!

米国雇用統計の時とかが顕著に表れていますね。

それまでの相場のパターン云々関係なしに、発表データが悪ければ下がり、良ければ上がります。

あれは大衆がそう判断したからなる動きで、これまでの相場パターンは全く関係ないですよね。

実際に雇用統計のデータでトレードはしないので、例えですが、分かっていただけると嬉しいです。

移動平均線のおすすめ設定値

さきほど、移動平均線はSMAがオススメと説明しました。

なので、次はオススメの設定値を解説していきます。

設定値を変えると何が変わるの?

設定値を変えることで、移動平均線の動きを直近の動きに合わせたり、長期の動きに合わせたりする事が出来ます。

SMA設定値10の場合

SMA設定値50の場合

値が変わると平均線の動き方が大分変わるのが分かりますね。

値を小さくすることで移動平均線の動きが活発になり、大きくすれば緩やかになりますね。

このように直近の値に変えることで、SMAを使用していてもEMA・WMAに近い動きにすることも可能ですよ。

ちなみに設定値の変更方法はここ

期間の値を変えることで、変更することが出来ます。

1つ目のチャートだと期間:10に、2つ目のチャートは期間:50にしています。

好きな値を設定してもいいですが、先ほども説明した通り、理由がなければ大衆の使っている値を使うことをオススメします。

よく使われている値としては、【5,10,20,25,50,75,100,200】あたりがよく使われています。

自分のトレード手法に合った値を使うと良いですよ!

ん-…よく使われている値は分かったけど、

どれが良いのかイマイチわからないな。

分からなくて当然です。

だって、答えは決まってないから。つまり大衆の数だけ答えがあるってこと。

なので、【この値が最強!】なんてことを言う人がいればウソだと思ってもらっていいです。

正解がない中で答えを探していく…FXは人生と一緒ってことを聞くことがありますが、その通りですね。

複数の移動平均線を使う

先ほども言いましたが、この値が最強という値はありません。

ですが、正解に近いことは可能です。

それが、複数の移動平均線を使うことです。

短期足と長期足の2つを使うことで、難しい局面も打破することが出来ます。

さっき解説した画像の続きです。

赤色の移動平均線が設定値:10(短期)で、青色が設定値:50(長期)になっています。

赤矢印のダマシが発生し、次の下げのタイミングが分からなくなっている所ですが、オレンジ矢印を見てください。

一旦、短期が長期を上抜けしますが、上昇せず下降し、そのまま下降トレンドが始まってますね。

短期は直近の値だけを判断しており、トレンド転換に素早く反応しますが、長期はトレンドの強さを示しています。

今回のチャートの場合だと、下降トレンドが強かった為、短期が一旦上に抜けましたが、再度下抜けし、下がりました。

このパターンになった場合、そう判断し、短期が長期を下抜けしたタイミングで売りで入ることが出来ます。

このように複数の移動平均線を使うことで、1つの移動平均線では判断しにくい相場も簡単に把握する事が出来ます。

今回は2つの移動平均線を使用しましたが、短期・中期・長期と3つの線を使うことも可能です。

それぞれの値は近すぎず、遠すぎずの値がオススメです。

短期を20とするなら、中期は75、長期は200のようにするのがいいですよ!

移動平均線を使ってのトレード方法

次は移動平均線を使用したトレード方法を紹介していきます。

今回は2つのトレード方法で、1つは有名なトレード手法【ゴールデンクロス・デッドクロス】。

もう1つはシンプルに1つの移動平均線を使った手法になります。

移動平均線は多様な使い方が出来るので、今回紹介するやり方はその一例にすぎません。

なので、こういう使い方もあるのか程度で捉えてもらって大丈夫です。

ゴールデンクロス・デッドクロス

ゴールデンクロスは買いで入る時に使う用語で、短期の移動平均線が長期を上に抜いた場合の呼称になります。

短期・長期の移動平均線よりも上に位置するということで、相場は上昇傾向と判断することが出来る。

なので、買いで入る事で上昇トレンドが続くまで利益を得られるということです。

逆に短期が長期を下抜けしたときをデッドクロスと言います。

この場合は下降トレンドになるので、売りで入るということです。

ゴールデンクロスを用いたトレード手法になります。

上昇トレンドが発生した場合矢印で買い、矢印で決済です。

上手くトレンドが発生した場合は大量の利益を得ることが出来る、移動平均線にオーソドックスな使い方です。

この手法のメリットはトレンド発生時は大量の利益を獲得することが出来ること。

ですが、デメリットも当然あり、トレンドが発生しない場合は損失が続くということです。

デメリットを解消する方法はないの?

今のチャートにさらに移動平均線を足せばいいよ

さきほどのチャートに長期の移動平均線(緑)を足してみました。

長期の移動平均線が上に向いているので、上昇が強い相場になります。

なので、矢印は短期移動平均線が中期を下抜けしてるので、本来ならば売りで入る所ですが、上昇が強いので入りません。

長期の移動平均線を使うことで、損失が減り、より利益だけになるトレード手法に変化しましたね。

このように色々な組み合わせをすることで、移動平均線だけでも十分に戦うことが出来ます。

でも、まだ足りない所も当然あることを忘れないでください。

例えば、今回は下げが続きませんでしたが、そのまま下がることもあります。

今回の手法ではその下げを取ることは出来ません。

そうなったときに何かプラスαを取り入れる事で下がった時も利益にすることが出来ますよ!

それぞれの移動平均線の使い方ポイントになります。

長期:相場の大局を確認する為

中期・短期:エントリーのタイミングを計る為

他にも移動平均線を使った手法は色々あります。

今回紹介したのは私のトレード手法の基本となっている部分です。

使い方によって、他のインジケーターと同様の使い方が出来るので、移動平均線は便利です。

なので、色々なインジケーターを使ってチャートがごちゃごちゃになるくらいなら、シンプルに移動平均線だけでするのをオススメします。

番外:1本の移動平均線だけでも勝てる

インジケーターを色々使った方がFXっぽいかもしれませんが、以外にも1本の移動平均線だけで勝つことも可能です。

使うのは移動平均線(SMA設定値7)だけ。

通貨はとくに決めませんが、流動性の高い通貨をオススメします。

時間軸は4時間足を使います。

エントリー方法は移動平均線の上なら買い、下なら売り、それだけです。

なお、移動平均線よりも際どく反対方向に行った場合はいっていないと捉え、トレードは継続します。

つまり、完全に移動平均線割れを確認して、次のトレードになるということです。

決済は反対になった時です。

え!?それだけで勝てるの?

残念ながら、それだけでは勝つことは難しいです…。

なので、追加要素として

➀トレンドが発生している時は反対方向に少し抜けたくらいでは決済しない

②際どいラインから狙いの方向に行った場合は増玉(追加エントリー)

を追加します。

矢印で買い、矢印で売りです。

×印の部分は①の追加ルールにより決済しません。

その後に②の追加ルールで増玉。

これだけでも理論上は利益になります。

EURUSDで試したところ、平均で年+1000pipsくらい、勝率は20~30%になりました。

ですが、睡眠時間中でもトレードしなければならないので、実際に活用するのは難しいかもしれません…

大事なのは、移動平均線1本でも利益を出せるという事実です。

ここに【小ブロック発生時はどちらかに抜けるまでトレードしない】などのルールを追加していくと勝率はさらに上がりますよ。

ちなみに、損切ポイントを入れておかないと、予期せぬ損失が発生して利益が出せない可能性があるので注意です。

損切ポイントの目安ですが、現在の価格よりも100pips離れた所くらいにしてください。

あくまで、決済は移動平均線の反対方向なので予防程度でいれておいてください。

損切ポイントを入れなければいけない理由はこちらの記事に書いてあるので、良かったらこちらもどうぞ!

まとめ

  • 移動平均線は一番使われているインジケーター
  • その中でも単純移動平均線(SMA)が使われている
  • オススメの設定値は【5,10,20,25,50,75,100,200】
  • 複数の移動平均線を使う事で相場が読みやすくなる
  • 1本の移動平均線だけでも勝つことが出来る

今回は移動平均線についてを解説してきました。

私も使っているので、このインジケーターは自信を持ってオススメする事が出来ます。

もし、損失が続いて諦めかけている人がいましたら、一度移動平均線だけでのトレード手法に変えるのも1つですよ!

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